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株式会社日立社会情報サービス

株式会社ナカムラ様

Eコマース卸売とWEB直販の販売動向・需要予測のデータ分析基盤にQlikViewを採用。
データ分析の対象品目が厳選3000点から全取扱商品1万6000点に拡大し、在庫量も3分の1に削減させて戦略的マーチャンダイジングを実現。

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「QlikViewの活用で在庫量が3分の1にまで減少し、商品価値低下の防止や管理コストの削減、キャッシュフローの改善に貢献しています。今後は、仕入コストの削減、商品回転率の向上、仕入タイミングの精緻化、短納期対応などを標準化して戦略的なマーチャンダイジングにつなげる考えです。」

インテリア家具の商品企画開発および卸・販売を手掛ける株式会社ナカムラ(以下、ナカムラ)は、Eコマースによる卸売事業とWEBでの直販事業を強化することで取り扱う商品が増える中、販売動向の分析、受注予測〜在庫管理までの商品管理に表計算ソフトでのデータ分析に依存していた結果、ワークシートが肥大化してレスポンスが悪化するとともに運用が属人化するなど抜本的な改善が必要になっていました。
そこで同社は、基幹システムの刷新に併せて、データ分析の標準化に取り組むこととなり、ERPと連携するBIツールを本格的に検討し、複数の製品を比較した結果、連想型高速インメモリ情報分析プラットフォーム「QlikView」を採用しました。

販売実績データに対する高速検索や集計が可能になりデータ分析の操作におけるストレスが解消。データ分析対象品目も5倍に拡大するとともに、数年間のデータを継続して比較できるようになったため在庫量が3分の1にまで減少し、商品価値低下の防止や管理コストの削減、キャッシュフローの改善などを実現しています。また、仕入コストの削減、商品回転率の向上、仕入タイミングの精緻化、短納期対応など、属人化で運用していた部分をデータ分析を通じて標準化し、戦略的なマーチャンダイジングにつなげる可能性を探りながら、今後は全社員が共通の標準データを基準に検証を進め、それを販売戦略に活かしていく考えです。

概要
課題

・販売実績データを表計算ワークシート1枚に集約したためレスポンスが悪化し利用者の利便性と業務生産性にも支障が発生していた
・販売実績データのファイルを複数人で運用していたため記載ミスや計算ミスなどが起きやすくなっていた
・表計算ソフトの分析ロジックを理解した担当者は少なく運用が属人化し、変更・改善も困難なブラックボックスと化していた

対策

・基幹システムの導入を機に表計算ソフトでのデータ分析を見直しERPと連携するビジネスインテリジェンスツールの本格導入を決断
・評価版を入手し具体的に検証した結果、QlikViewを採用
・データ分析画面を従来の表計算ソフトライクなデザインで開発し現場への浸透を図った

効果

・データ分析画面のレスポンスが向上し思考を中断させず迅速かつ効率的な業務継続を実現
・データ分析対象の商品が約3000品目から約1万6000品目に増加し予測範囲が格段に拡張
・属人化した運用が不要になりGUIを介していつ・誰が見ても同じ数字でのデータ可視化を実現
・在庫量が3分の1に減少し商品価値低下防止・管理コスト削減・キャッシュフロー改善に貢献

Eコマース卸売事業とWEB直販事業を開始しWEB基点のチャネルを経由したビジネスを実現

1977年に創業し、40周年を迎えたナカムラは、インテリアや生活用品の企画開発、卸、販売を行う総合卸・販売会社です。Web市場に商品を拡販したいメーカーと、さまざまな商品を取り扱いたい1500店以上のネットショップとを結びつけ、商品ページの制作や販売ノウハウの提供、在庫管理、出荷業務、問い合わせ対応に至るまでの取引をサポートする卸・仕入サイト『MUST BUY』(マストバイ)を運営する「Eコマース卸売事業」を主力に、オリジナルアイテムを中心に良質な商品を楽天市場・Yahoo!ショッピング・アマゾンなど大手5店舗に『インテリアバザール』他のブランドで販売する「WEB直販事業」と、ブランド力のある専門メーカーの技術力とナカムラのマーケティングノウハウを融合してWEB市場での販売・拡販にマッチする差別化された商品を企画開発する「商品企画開発事業」、そして専門メーカーとの共同開発商品を有名百貨店および大手通販会社に提供する「通販卸売事業」の4本柱で、多様化する顧客のニーズに応えるサービスを日々展開しています。

株式会社ナカムラ取締役副社長 石田 弘美 氏

「通販での商品企画提案を行う会社としてスタートした当社ですが、2009年頃から家具・インテリア系の商品を中心にEコマースによる卸売事業と、WEBでの直販事業を相次いで開始したことで、現在は幅広い商品がWEBを基点としたさまざまなチャネルを経由してお客様に届けられるようにプラットフォーム化をめざしている状況です。
そこで大きな問題となっていたのが、販売実績の把握〜受注予測〜在庫管理までのデータ分析・商品管理の方法でした。表計算ソフトを使い、人海戦術で更新作業を行っていたことが業務効率を大きく阻害し、抜本的な改善が必要になっていました」と語るのは、ナカムラ取締役副社長の石田弘美氏です。

表計算ソフトのワークシート1枚に全商品管理情報を記載表の面積が拡大しマクロでサイズオーバー

同社では、会計年度の7月から翌年6月までの1年間の商品管理の過程を、表計算ソフトのワークシート1枚に全て手入力で記載し運用してきました。その結果、テーブルの面積が異常なほど拡大していた上に、あらゆる箇所に複雑な数式や関数、マクロを用いていたため、表計算ソフトを立ち上げるだけでも数分はかかるほどサイズが重くなっていたといいます。その弊害について、ナカムラWEB運営グループの大道慎也氏は、「表示や再計算時のレスポンスが非常に悪く、場合によってはフリーズしてしまうなど、操作するだけで利用者の負担がかかり、業務にも支障が生じている状況でした」と説明します。

表計算の管理表はWEB直販の各仮想店舗の担当者を含む複数人で運用していたため、新たに商品を追加する際には必要な項目を追加していく過程で記載ミスや計算ミスなどが起きやすいという問題もあったといいます。「記載ミスがあってもマクロで集計されてしまうため、すぐには判別しづらく、誤った数字のままで発注してしまう可能性もありました。また、管理する商品群も色やサイズに分かれているため膨大な行数になってしまい、スクロールするだけでも大変な状態でした」と続ける大道氏。そのため、同社が取り扱う全商品をデータ分析するのは断念し、売れ筋の商品に絞って管理していたといいます。しかし、動きのなかった商品に突然の注文が入った場合、過去の実績が蓄積していないため発注予測が立てづらく、迅速な出荷対応にも影響が出ることもありました。さらに、表計算ソフトの複雑な構成要素を正しく理解した担当者は少なく、その人物でなければ管理できないという属人化の問題と、担当以外はそれを改善できないというブラックボックス化の問題も大きな課題でした。

テストにより高速なデータ検索や集計が可能と判りマクロの塊と化した表計算ソフトを大きく凌駕

株式会社ナカムラ管理グループマネージャー真山 美保 氏

そうした諸問題を解決するため、ナカムラが取った手段がBIツール(ビジネスインテリジェンスツール)による抜本的なデータ分析の効率化でした。同じ頃、2015年に同社は基幹システムを導入し、ERPと連携するBIを本格的に検討し始めた段階で、さまざまなBI製品の情報を収集していたのが、ナカムラ管理グループマネージャーの真山美保氏です。
「世の中にはBIをうたう製品は多いものの、価格によって機能やレベルは千差万別で、中にはExcelの延長でしかないものもあり、拡張性があるものは少ないと感じていました。そうした中で、リストの最上位に上がっていたのが、2013年頃から注目していたQlikViewでした」と真山氏は話します。

その後、QlikViewを含めた2製品をピックアップし本格的に検証を開始。真山氏はクリックテック・ジャパンのサイトから評価版をダウンロードしてテスト運用を繰り返すことで、さまざまなメリットが見えてきたといいます。

「第一印象はデータの加工がしやすいという点でした。表計算ソフトで管理していた時は、抽出データを表計算ソフトで加工したり、直接手作業で書き込んだりしていましたが、QlikViewでは基幹システムや販売管理システムなどのデータをそのまま落とし込むことが可能で、そこに表計算ソフトで行っていたような関数やマクロ的な処理を組めばほとんどストレスなくレポートを作成することができることがわかりました。また、QlikViewは高速な検索や集計も可能で、関数やマクロの塊と化していた表計算ソフトと比べれば雲泥の差がありました」(真山氏)

真山氏が実感した処理速度の速さは、QlikViewの最大の特徴である全てのデータをメモリ上に置くインメモリエンジン「QIX」(Qlik Indexing)による高速レスポンスと、独自の「連想技術」(Associative Technology)による探索・データ分析機能が大きく貢献しています。QlikViewは、複数のデータソースから取り込んだ全てのデータに含まれるレコード間のアソシエーション(関連付け)を自動的に作成・保持するのが特徴で、データを取り込む際に列ごとに重複するレコードを排除することで元のサイズの10〜20%程度まで圧縮するため、メモリ上の全データセットに対してキーワードでの直接指定による検索や集計を高速に実行します。

例えば、売上高や利益率の高い売れ筋の商品を検索し、そこで得られた洞察に基づいてその商品をどのように販促アプローチにつなげるべきか、商品を販売していない得意先はどこかといった疑問への答えを見出したり、その商品に紐付く注文ヘッダーの一覧を判別したりすることが高速に実行できるので、まさに人間の連想(思考の流れ)に従った途切れのない一連の探索・データ分析を行うことが可能です。

データ分析対象を売れ筋商品約3000品目から全ての登録商品約1万6000品目に拡大

検証を完了した時点で、同社は2016年1月に正式にQlikViewの導入を決定。QlikViewの提供パートナーには日立INSソフトウェア株式会社が担当し、サーバー管理やネットワーク監視を行う株式会社日立情報通信エンジニアリングと共同で導入を支援することになりました。そして、2月〜6月の期間でデータ分析画面を開発し、7月から暫定的に稼働を開始しました。

データ分析画面は当初の設計を修正しながら、現在のところ4画面を運用中。全事業を対象に1)受注予測、2)発注計画、3)出荷ベース実績、4)在庫効率(期間・回転数・公差比率など)の合計4種類の管理業務にQlikViewを活用しています。また、それらと別にWEB直販事業限定で受注実績、受注構成比表も管理対象に加えています。

株式会社ナカムラWEB運営グループ大道 慎也 氏

基本的には、従来使い慣れた表計算ソフトの操作性を大きく変えず、同時にQlikViewならではの容易性、利便性を向上したものになっています。大道氏は、「最初は現場に慣れてもらえるよう、表計算ソフトに似た画面で運用してもらいながら、実はこうした方がよかった、こう改善できるのではないかというアイデアが生まれることを期待しました。しかし、表計算ソフトとBIは似て非なるものなので、QlikViewのコンセプトや可能性を理解してもらうことが重要でした」と述べます。

さらに、QlikViewの導入後、さまざまな効果が確認されていると大道氏は指摘します。「表計算ソフトと比べ、管理画面のレスポンスが格段に早くなったのはいうまでもありませんが、立ち上げ時や再計算時の待ち時間が全く解消されたことで思考が中断せず極めて迅速かつ効率的に業務を継続できるようになったことは大きな成果です。名前の通り“クリックするだけ”で1つの画面上で店舗別のデータを自由に切り替えたり組み替えたりすることも可能になったので、操作におけるストレスが完全に解消されました」

また、数式やマクロの重さのため、売れ筋商品約3000品目しか管理できなかったのが、QlikViewでは過去に取り扱ったことのある商品を含む、全ての登録商品約1万6000品目を管理対象に加えることができるようになり、予測できる範囲が格段に広がっています。それにより、数は少ないものの長期間にわたり淡々と売れている商品がQlikViewでデータとして顕在化されたことで、今後のロングテール販売戦略の気付きを得る新たなヒントになったケースもあると大道氏は指摘します。

QlikViewの利用例
商品の販売実績をアイテム単位で様々な期間でデータ分析が可能になります。

一方、真山氏は、「いくつかの指標の中には専門の担当者が管理していたフィールドがあり、従来はその担当者でなければリアルな数字を把握できませんでしたが、今はQlikViewによって属人化した運用が不要になり、GUIを介して、いつ・誰が見ても同じ数字で可視化できるようになったことは業務運営上極めて健全な姿になったといえるでしょう」と分析します。現場のリクエストに従い、過去の実測値から今年度の予測値を生成する自動予測計算機能としても活用しているといいます。

これまで属人的だった精細なデータ分析を標準化しより戦略的なマーチャンダイジングを実現

さらに、表計算ソフトでは、最大1年間の範囲でしか実績と予測が管理できなかったことが、今後はQlikViewで数年間のデータを継続して比較できるようになったため、いくつか見通しが良くなったメリットも確認できたという石田氏。「中でも顕著なのは、在庫量が3分の1にまで減少し、商品価値低下の防止や管理コストの削減、キャッシュフローの改善などに大きく貢献しています。そのため今後は、季節商品などを中心に、仕入コストの削減、商品回転率の向上、仕入タイミングの精緻化、短納期対応など、これまで属人化でしかできなかった精細な運用部分が標準化し、より戦略的なマーチャンダイジングにつなげる可能性も生まれています」と高く評価します。

加えて、販売分析もしやすくなる可能性があります。従来は、各事業部がデータを持ち寄って分析することもあったものの、データの裏付けが乏しく、根拠も不明確でしたが、QlikViewの導入によって過去の実績を長期的に見ることができるようになり、全社員が共通の標準データを基準に検証を進め、それを販売戦略に活かせるようになるといいます。そして、それをさらに一歩進め、QlikViewで自動計算された結果を元に、これまでの長年の経験と勘で培ったノウハウを入れて軌道修正した数値を取り込むハイブリッドな使い方も視野に入れています。
今後について、石田氏は次のように述べます。「現場が扱わなければならない実務的データは、表計算ソフトライクなBIツールとしてQlikViewが実現してくれましたが、今後はリーダークラスが経営の状況把握のためにデータを直感的に理解するダッシュボードで見ることが必要となってくるでしょう。それをQlikViewで実現していきたいと考えています」

続けて、今回のBI導入プロジェクトを振り返り、「QlikView導入にあたり、パートナー2社にも大変お世話になりました。今後もメンテナンスや継続的に活用するための運用支援の他、他社で効果のあったユースケースなどさまざまな活用の仕方をご提案いただけたらありがたいと思います」と石田氏は語ってくれました。
今後、国内で培ったWEB販売戦略を世界市場にも拡大し、国境を超えたパートナーとしてグローバル企業をめざし進化していくナカムラを、クリックテック・ジャパンとパートナー各社はこれからも全力で支援していく考えです。

(写真左から)日立INSソフトウェア山崎氏、高橋氏、株式会社ナカムラ真山氏、石田氏、大道氏、日立情報通信エンジニアリング倉前氏、古長氏、クリックテック市橋

(掲載内容は、2017年1月取材時のものです)

会社情報

株式会社ナカムラ

通販商材の企画/開発/卸および販売、EC事業者向け卸売サイト「MUST BUY」運営、WEB小売サイト「インテリアバザール」他運営

株式会社ナカムラの会社情報

業種

総合卸、販売業

利用者

管理部門、事業部門の合計5名

URL http://www.nakamura-jpn.co.jp/(新規ウィンドウを表示)
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日立INSソフトウェア株式会社は2018年4月より、株式会社日立社会情報サービスに社名を変更しました。
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本事例中の「日立INS」は、日立INSソフトウェア株式会社を略称として表記したものです。
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本事例中に記載の内容はインタビュー当時のものであり、変更されている可能性もあります。詳細はお問い合わせください。

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