27局18区が抱える膨大な情報を再構築する、大規模リニューアルプロジェクトを完遂。
体制や基盤が整備され、市として一体感ある本格的なサイト運営がスタート。
横浜市様は、2019年3月に、27局18区が抱える膨大な情報を再構築する、大規模リニューアルプロジェクトを完遂しました。体制や基盤が整備され、市として一体感ある本格的なサイト運営がスタートしています。
課題
効果
広報課 林 達大 様
日本最大の政令指定都市である横浜市のホームページは、多様なニーズを持つ利用者に閲覧されており、膨大な情報を取り扱っています。
従来は27局と18区の組織それぞれが情報発信を行っており、見栄えが異なる上に、情報の重複や不整合も生じていました。トップページの情報量も非常に多く、目的の情報が探しづらいという状況でした。Webアクセシビリティやマルチデバイスへの対応も急務で、シティプロモーションや事業PR、オープンデータ活用なども含め、さまざまな課題に取り組む必要がありました。
プロポーザルで選定させていただきましたが、私も日立様の提案書を一読し、横浜市が掲げる「Webサイトのあるべき姿」への理解が非常に深いと感じました。またWebアクセシビリティに対する機能要件の多くを、御社の「4Uweb/CMS」が備えていたことも魅力的でした。「4Uweb/CMS」は専門的な知識がなくてもアクセシブルなコンテンツを作ることができますし、導入後のサポートについても、定期的な研修によりコンテンツ品質の維持や職員の意識向上を図れます。
特に、今回のリニューアルプロジェクトの課題となった、「膨大な情報量・短期間・Webアクセシビリティへ対応したコンテンツ移行」における日立様の計画は、大変信頼できるものでした。
横浜市トップページ
今回のリニューアルでは、27局18区の組織ごとの情報構成から、利用者の目的に応じた情報構成に再構築しました。トップページは目的別トップページへの案内とシティプロモーションに特化し、目的別ページは利用者からみた情報の探しやすさを重視した設計にしています。特にトップページは大きめに設けたブランディングエリアに、横浜市を象徴する風景写真を配置することで、市の特色や魅力をアピールしています。ブルーを基調としたすっきりとしたデザインを採用し、開港都市らしい開放的でスタイリッシュなブランドイメージを訴求しました。
また各区局が作成した多種多様なコンテンツの移行については、アクセシビリティ品質を確保するために、あらかじめ「移行ルール」を策定しました。このルールの適用により、均一な品質を保ったコンテンツ移行が可能となりました。これには日立様の自治体リニューアルのご経験・ノウハウが大いに生かされたと感じています。
今回のリニューアルにより、効率的な情報発信の仕組みや体制の基盤が整備され、ようやく本格的なサイト運営のスタートラインに立つことができたと思います。広報課、27局18区の管理者、各課のコンテンツ管理を一元管理することで、市として一体感のある情報発信が可能となりました。
横浜市では、「常に進化し続けるWebサイト」をコンセプトの一つに掲げています。リニューアル後、日立様との定例会も始まり、早速いくつか改善提案をいただいているところです。さまざまな利用者の使いやすさ向上に向けて、日立様とともに今後も改善を重ねていきたいと考えています。
さらに、今後はラグビーワールドカップや東京オリンピックなど、海外から注目される機会が増え、また市内在住の外国籍の方も増加しているので、訪日外国人向けコンテンツ・多言語サイトの充実にも取り組みたいと思います。
[2019年6月取材]
横浜市は神奈川県東部に位置する県庁所在地で、18区の行政区を持つ日本最大の政令指定都市です。それまで小さな漁村だった横浜は幕末の開港をきっかけに急速に発展し、現在では人口約374万人を有する大都市となりました。みなとみらい地区や横浜中華街、山下公園などの観光地は特に人気が高く、平成30年には国内外の観光客約3,420万人が訪れました。
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