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株式会社日立システムズ様

メインフレームで長年運用していたレガシーシステムをマイグレーション
機械変換率98.5%の高品質移行で投資費用の大幅削減を実現

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株式会社日立システムズ IT本部 事業基盤システム部様

「『90%以上は確実』という機械変換率が選定の決め手。
マイグレーションにより投資費用とリスクを大幅に削減できました。」

株式会社日立システムズ IT本部 事業基盤システム部様写真

  • (前列右)IT本部 副本部長 岩居 亨様
  • (前列左)IT本部 事業基盤システム部 部長 吉田 浩美様
  • (後列右)IT本部 事業基盤システム部 事業ITグループ 主任技師 小池 顕彰様
  • (後列左)IT本部 事業基盤システム部 事業ITグループ 技師 西村 浩一様

株式会社日立システムズ様は、2012年に「社内IT改革」をスタート。その中で、30年以上メインフレームで運用してきたレガシーシステムのオープン化にあたり、90%以上という高い機械変換率が決め手となり、当社「マイグレーションサービス」を適用していただきました。また、「リファクタリング(スリム化)サービス」を適用することでプログラム規模を約30%削減。さらに綿密な計画策定によりテスト工程を大幅に短縮することで、低コストかつ高品質な移行を実現しています。

対象システムの概要
保守事業を支える大規模なレガシーシステムで部分的な改善を繰り返し30年以上メインフレームで運用

- 対象システムの概要を教えてください。

今回マイグレーションを行ったのは、当社の保守事業を支える部品管理システムと契約情報管理システムなどで、規模は合計約2,000キロステップになります。改善を繰り返しながら30年以上メインフレームで運用してきましたが、最後の大規模な改善は15年前でした。

マイグレーションを検討されたきっかけ
社内IT改革の推進に伴い検討開始 決め手は機械変換率の高さ

- マイグレーションの検討を始めたきっかけは何でしたか?

岩居 亨様の写真
岩居 亨様

2012年に開始した「社内IT改革」の推進に伴い、社内システム全体のスリム化・最適化を行う計画がスタートしました。この中で、メインフレームで稼動しているシステムのスリム化・最適化の手段として、いくつかの会社からマイグレーションの提案をいただきましたが、機械変換率は70〜80%、手修正が20%〜30%という内容でした。手修正部分が大きいということは、プロジェクト全体として「品質確保のための作業工数」や「リスク」が大きいということになり、結果的に費用が高額になってしまいます。そのような状況の中、御社から「機械変換率90%以上は確実」との提案をいただき、検討を開始しました。

日立公共システム選定の理由
生産性の向上により投資費用の大幅削減が可能 分析診断サービスで効果を検証

- 当社をパートナーに選定いただいた理由をお聞かせください。

吉田 浩美様の写真
吉田 浩美様

一番の決め手は3層Webに対応できる上に「機械変換率が高いこと」でした。その他のDB、画面、帳票、JCLなどの資産も同様に高い変換率で対応できることも魅力的で、これならプロジェクト全体の費用を削減できると考えました。
しかし「本当に想定した効果を得られるのか」という不安を伝えたところ、「マイグレーション分析診断サービス」の提案がありました。この分析診断の結果報告により、効果や費用感を具体的に把握でき、投資費用の大幅削減とリスクの軽減ができることがわかったので、「やる価値がある」と判断しました。

プロジェクト期間中のエピソード
課題となっていた「プログラム規模の削減」および「テスト工程の省力化」を実現

- プロジェクト期間中、印象に残ったことがありましたらお話ください。

小池 顕彰様の写真
小池 顕彰様

マイグレーションに加えて「リファクタリング(スリム化)サービス」も採用したことです。これは、未活用資産の調査により不要なプログラムや類似性の高いプログラムを洗い出して削除・整理し、プログラム規模を削減する技術です。これを適用したことで、約30%の規模削減を実現しました。

また、もう1つの課題となっていたテスト工程の省力化も実現しました。システム全体をテストする場合、工程の3〜4割を占め、費用も数億円規模になってしまいます。しかし、機械変換率が高くシステムの大半が問題なく動くことが見極められたため、必要な部分に限定してテストすることで、テスト工数を大幅に削減できました。

マイグレーションの品質
マイグレーションに起因する不具合はゼロに近い状態 品質・サポートの両面に満足

- マイグレーション適用後の品質はどうでしたか?

西村 浩一様の写真
西村 浩一様

部品管理システムは非常に歴史の長いシステムだったので、当時の開発担当者は既におらず、ブラックボックスになっている領域もありました。そのため、マイグレーション後に想定外の不具合が出てきたらどのように対応しようかと検討していました。しかし、テスト段階になるとマイグレーションに起因する不具合はゼロに近い状態でした。機械変換率も「98.5%」と大変高く、品質の良さを実感しました。

契約情報管理システムは、部品管理システムでのマイグレーション実績(手順、環境整備、ノウハウ)を十分に活用できたため、大規模プロジェクトにも関わらず最小限の体制かつノントラブルで推進し、工期を1ヵ月前倒しで完了することができました。

- 当社の対応はいかがでしたか?

他システムとの連携部分に不具合が発生したのですが、御社は迅速に対応して、踏み込んだ部分まで調査した上で改善策を提案してくれました。
また、ブラックボックスになっている部分については「リドキュメントサービス」の活用によりドキュメントを生成し、テスト計画にフィードバックすることができました。こうした柔軟なサービスが揃っていることを非常に頼もしく感じました。

マイグレーション成功のポイント
お客さま・SIer・マイグレーションベンダーの3者による円滑な協力関係の構築

- マイグレーション成功のポイントについてお話ください。

1つ目は、プロジェクトの中で円滑な協力関係を築けたことです。当社SE、SIer、マイグレーションベンダーである御社が、それぞれ自分の役割を理解し、調整をスムーズに行えました。マイグレーション成功の大前提は、何といってもこの3者がうまく連携して動くことだと思います。
2つ目のポイントは、マイグレーション分析診断サービスによる正しい資産の把握と、100キロステップ程度の小規模トライアルです。これを先行実施し、課題解決、環境整備、効果検証結果を後続作業にフィードバック。これにより、確度の高い計画でプロジェクトを推進できたことが、大きな成功につながったと思います。

[ 2015年6月取材 ]

お客さまメモ

株式会社日立システムズ

株式会社日立システムズは、幅広い規模・業種にわたる業務システムの構築、データセンターやコンタクトセンター、ネットワークなど多彩なITインフラを生かしたシステムの運用・監視・保守を強みとするITサービス企業です。長年業界をリードし続けてきた豊富な経験を生かし、システムの導入コンサルティングから設計・構築、運用、保守、ヘルプデスクに至るまで、ITのライフサイクル全領域をカバーするワンストップサービスを提供しています。近年では、「クラウド」「グローバル」「BPOサービス」の3分野を中心に、ITの枠組みを超えた新たな価値創造にも取り組んでいます。

導入事例リーフレットをダウンロードできます

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株式会社日立公共システム(日立公共システムエンジニアリング株式会社)は2018年4月より、株式会社日立社会情報サービスに社名を変更しました。
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本事例中に記載の内容はインタビュー当時のものであり、変更されている可能性もあります。詳細はお問い合わせください。
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