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日立社会情報サービス×キリンビバレッジ、DX・ESG推進の取り組みを公開

デザイン思考によるワークショップ実施、”アイデアの種”からの新規事業開発をめざす

株式会社日立社会情報サービス(代表取締役 取締役社長:北川高維/以下、日立社会情報サービス)は、より良い未来を創るために、企業協創によるイノベーション創出を加速しています。
 
このたび、「2030年のESG(*1)、循環経済が成熟した社会での新事業」をテーマに、キリンビバレッジ株式会社様(以下、キリンビバレッジ様)と株式会社日立製作所(以下、日立)のデザイン思考「Exアプローチ」を活用したワークショップを実施し「アイデアの種」を創出する取り組みを行いましたのでご紹介します。

*1
ESG…環境(E: Environment)、社会(S: Social)、ガバナンス(G: Governance)の英語の頭文字を合わせた言葉。近年、企業の経営において、この3つの観点からの配慮が必要だという考え方が広がっている。


キリンビバレッジ様と日立社会情報サービスで導き出したビジョンイラスト

近年イノベーションを生み出すアプローチとして、“デザイン思考”が注目されています。

デザイン思考とは、ユーザーや顧客の視点を起点に、解決案の創生と検証をスピーディーに繰り返して価値あるサービスやソリューションを探索的に見いだす思考法で、デザイナーがデザインを行う際の考え方やプロセスを課題解決に活用したものです。

今回のワークショップでは、新事業創出にあたり日立がデザイン思考をベースに独自に立ち上げた協創活動「Exアプローチ」を活用しています。「Exアプローチ」とは、システムエンジニアや営業部門が協力し合い、上流工程から顧客と一緒に課題やニーズについてワークショップなどを通じて探索し、事業アイデアの種を創出する取り組みです。その過程において、顧客自身も気づいていない課題やニーズが発見されることもあります。プロセスの遂行にあたっては、日立のデザイン思考に基づいた協創活動を行える人財「デザインシンカー」が、顧客とともにDX推進における課題を解決していきます。

キリンビバレッジ様とのワークショップの概要

テーマ:「2030年のESG、循環経済が成熟した社会での新事業」
参加メンバー:キリンビバレッジ様/企画部門5名、日立社会情報サービス/営業部門3名、事業部門4名、デザインシンカー2名
手法:社会課題に対して参加メンバーが将来動向の仮説を持ちより、ワークショップを通して乗り越えるべき課題、解決アイデアを導出し共有します。その際、議論の活性化のために、その場で専門デザイナーによる可視化(グラフィックファシリテーション)を実施しました。


キリンビバレッジ様とのワークショップの様子

イメージの共有とそのイラストから生まれる新たな発想、着想をもとに解決アイデアをブラッシュアップしていく作業を繰り返し実施しました。


可視化(グラフィックファシリテーション)に用いたイラストの一例

成果

今回の取り組みでは44個の「将来の変化」を共有し、73件の「将来の課題」を導出しました。その中でも18件の「取り組む価値のありそうな課題」を抽出し、最終的に21件の「アイデアの種」を導出できました。

今回導出した「アイデアの種」をベースに今後もさらなる検討を実施していく予定です。

当社の協創活動「Exアプローチ」について

当社では、顧客協創における新事業創出において「アイデアをどのように導出したらよいか分からない」「課題や取り組むべきことが顧客自身もあいまいになってしまっている」といった課題が挙がっていました。また、検討自体をリードできる人財が見当たらないという声もありました。

そこで当社では、日立の「Exアプローチ」のプロジェクトへ社員を派遣することでノウハウを学び、その後サービスデザインの専門家チームを立ち上げました。現在は専門家チームがさまざまなプロジェクトの上流から関わることで、顧客の声を中心に商品やサービスの改善提案を行い、顧客満足度の向上へつなげています。また、顧客の視点を取り入れたUX(*2)設計を行い、顧客が求める経験価値の最大化をめざしています。

*2
UX…User Experience

今後も、私たちは日立のデザイン思考手法を活用した顧客ニーズに応える付加価値の高いソリューションを生み出し、社会へ貢献してまいります。

日立のデザイン思考 Exアプローチ

商標注記

・本トピックスに記載されている会社名、製品名、サービス名は、各社の登録商標または商標です。