協創の重要性を実感 日立の協創アプローチによる事例
株式会社日立社会情報サービス(代表取締役社長:北川 高維、以下、日立社会情報サービス)は、より良い未来を創造するために、企業協創によるイノベーションの加速に取り組んでいます。このたび、ANA X株式会社(代表取締役社長:神田 真也)との連携を通じた、協創アプローチの実践例をご紹介します。本事例を通じて、協創がもたらす可能性やその実現手法についてご参考ください。
出典:陸のANA、ひろがる。マイルで、空と陸がもっとつながる。https://www.ana.co.jp/ja/jp/shoppingandlife/anaonland/
近年、VUCA(Volatility、Uncertainty、Complexity、Ambiguity)の時代において、ビジネス環境は急速に変化しています。このような不確実性が高まる社会では、従来の単独アプローチだけでは顧客や社会に持続可能な価値を提供することが難しくなっています。そのため、他社との協業やオープンイノベーションの重要性が増しています。
私たちは、外部からの新たな視点を取り入れ、自社の強みを生かしつつ、相手企業の強みとも融合させることで、これまでにない新たな価値を創出できると信じています。これにより、顧客や社会が直面する多様な課題に対して、より実効性のある解決策を提案できると考えています。
日立グループでは、「協創アプローチ」を通じて、企業やパートナーとの連携を強化し、新たな価値をともに創出する取り組みを進めています。このアプローチでは、まず顧客やパートナー企業と深く対話し、課題を共有します。その上で、双方の強みを掛け合わせた柔軟かつ実践的な解決策を模索します。
新たな視点の獲得:他社や外部パートナーの視点を通じて、自社のみでは得られない洞察やアイデアを取り入れ、新しい可能性を引き出します。
強みの融合:各企業の技術やリソースといった「強み」を効果的に組み合わせ、相乗効果(シナジー)を最大化し、新たな価値を生み出します。
未来洞察型による価値創造:デジタルエンジニアリングの専門知識を活用し、顧客やパートナーとともに未来の課題に取り組むことで、新たなユーザー体験をデザインします。
今回、ANA X株式会社との連携においても、日立の「協創アプローチ」を活用しました。本取り組みでは、ANA X株式会社が持つ強力な顧客基盤やサービス提供力と、日立社会情報サービスが持つデジタル技術や課題解決力を融合。具体的には以下のような成果をめざしました。
顧客ニーズの深掘り:ANA X株式会社の顧客基盤を分析し、社会の変化に伴う新たな顧客ニーズを考慮して、参加者が将来的な価値創造の方向性を探索し、共有しました。
デジタル技術の活用:日立社会情報サービスの先進的なデジタル技術を用いて、具体的な課題解決のアイデアを創出するワークショップを行い、参加者の創造力を引き出しました。
新たなビジネスモデルの検討:両社の専門知識を融合させ、未来のビジネスモデルを模索するためのディスカッションを行い、協創による新たな価値創造の可能性を探りました。
これらの取り組みを通じて、参加者に新しい視点を得る機会を提供しました。参加者同士が自由に意見を交換し、互いの強みを理解し合うことで、双方にとって実りある成果を得られることをめざしました。
ワークショップの様子
私たちは、ANA X株式会社との事例をモデルケースとして、今後も多様な業界・分野のパートナー企業と協創を進めてまいります。デジタル技術の活用を進化させ、社会や顧客が直面する課題に柔軟に対応するアプローチを提供することで、新たな価値創出に貢献します。
現在、私たちは、当社と協創アプローチを実施したい企業を募集しています。多様な業界や分野の企業と連携し、ともに新たな価値を創出する機会となることをめざします。協創の力で新しい未来を切り拓くために、ぜひ連携しましょう。新規事業創出に関わる部門の参加をお待ちしています。
ANAグループのプラットフォーム事業会社。「マイルで生活できる世界」を作り上げる中核を担う会社として、「航空」・「旅行」という人々のリアルな経済・社会活動を支える事業の経験を活かし、「日常生活」においてもお客様の人生をより豊かにすることを目指して商品・サービスを展開しています。