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専修大学様

ストレート移行による安定稼動が、業務システム最適化に向かう土台づくりに。

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2009年に創立130年を迎えた専修大学は、21世紀ビジョンとして『社会知性の開発』を掲げ、社会に有為な人材の育成に取り組んでいます。この取り組みに対してITの側面からの支援として、大学内のシステムとしては最大規模(COBOL約1.2メガステップ)である教学システムを全面的にオープン系サーバーに移行しました。メインフレームの撤去が目前に迫る中、新たな業務ニーズにも即応できる柔軟なIT基盤を確立するために、まずは、日立GPのレガシーシステム再生ソリューションによるストレート移行により、オープン環境での安定稼動を実現しました。現在は、大学業務を取り巻く今後の環境の変化に耐えうる「最適化」を完遂しています。

日立GPのレガシーシステム再生ソリューションによるストレート移行の経緯、プロジェクト成功の秘訣について、専修大学の丸橋様、贄田(にえだ)様にお話を伺いました。

ストレート移行による安定稼動が、業務システム最適化に向かう土台づくりに

写真:丸橋和彦様

「本学の運営に欠かせない大切な資産を、これまでの業務を完璧に保証しながら最新の基盤に移行したことの、価値とメリットを実感しています。」

専修大学 情報システム部情報システム課
丸橋和彦様

写真:贄田(にえだ)太地様

「システムの処理スピードが格段にアップした上に、安定稼動も実現できました。安心して、新システムの構築に注力することができました。」

専修大学 情報システム部情報システム課
贄田(にえだ)太地様

「大切な資産」だから、ストレート移行を選択しました

- 今回ストレート移行を行った、教学システムについて教えてください。

教学システムは、本学の運営に欠かせない事務系最大規模の基幹システムであり、1970年代から開発と改良を重ねてきました。長年にわたる学内開発を経て他大学に先駆けた本学の独自性のあるしくみは、全てこのシステムが担ってきました。
大学の長年にわたる業務ノウハウ・細やかな配慮が凝縮されたシステムを変えることへの不安と、大規模かつ連携するシステムが多いために学内に多大な影響を及ぼす、という事情から、メインフレーム撤去を2年後に控えながら、なかなか再構築に着手できない状況にありました。

- 今回、ストレート移行を選択した経緯を教えてください。

図:専修大学 数学システム最適化

SIerである株式会社日立製作所(以下、日立)が、教学システムを本学の重要な資産と位置づけた上で、2段階のフェーズに分けた再構築を提案してくれました。まず第一フェーズとして、撤去を控えたメインフレーム上の既存資産をオープン系サーバー環境へストレート移行し安定稼動を実現した上で、第二フェーズとして最適化システムを構築していく、というものです。私たちは、これまで蓄積してきた大学のノウハウをそのまま生かしつつ、大学を取り巻く環境の変化へも柔軟に対応することを考慮し、この提案を採用しました。

機械変換率96.4%が、移行品質の高さ、テスト工程の容易さにつながりました

- 貴学への移行後リソース引渡しまでの約10ヶ月間で、日立GPとはどのような作業分担をされましたか?

専修大学 レガシー事例写真1

システム資産の棚卸では、移行対象リソースは日立GPによる資産調査結果を元に私たちが判断しました。
現在使われていない資産のリストを日立GPに作成してもらい、移行対象とするか否かが悩ましい資産はできるだけ残す方針としたのです。それは現在使われていないことを理由に「捨てる」ことへの抵抗があったからです。
業務確認テストの工程においては、日立GPは業務ロジックには一切手を加えていないため、私たち大学が行いました。システムの規模の割に、少ない人数で、かつ短期間でテストが行えたのは、日立GPが機械変換率を徹底的に高めてくれたことによる、品質の高さがあったからだと思います。第一フェーズ本番稼動後1年以上経っても約1.2メガステップという規模の移行で、問題がほとんど起きませんでした。

限られた期間に、効率的なマイグレーション

- 今回のマイグレーション成功の秘訣は何でしょう?

1点目は、役割分担です。私たち大学が行う作業と、SIer(日立)の行う作業、マイグレーション専門部隊(日立GP)の作業がWBSで明確になっていたため、限られた期間に、非常に効率的なマイグレーションを進めることができました。
2点目は、経験豊富なベンダーを選定したことです。日立GPは機械変換率の高いツール群を多く持っている上に、経験も豊富でした。こちらが心配していた部分も、すんなりと解決してしまいましたし、新たな課題が出てきた場合にも、複数の対策案を提示の上、推奨案も示してくれました。私たちユーザーの負担は非常に少ないものでした。

ストレート移行は、将来の業務システム最適化に向かう土台づくり

- 約1年間のストレート移行を振り返って、これからレガシーシステムの再構築を計画されている方へ一言お願いします。

専修大学 レガシー事例写真2

今回再構築した教学システムは、私たちにとって「大切な資産」だったからこそ、ストレート移行を決断しました。メインフレームを撤去したことで、大幅な運用コストの削減になり、長年のノウハウそのままに、業務スピードを格段にアップしたことも、大きなメリットです。
専修大学では、業務システム最適化にスムーズに取り組めました。第一フェーズで生成されたドキュメントを活用して共通化・部品化およびWeb化を施し、容易に保守ができる最適化システムとして、2009年10月に完遂できて、2010年5月現在も快適に稼働しています。
これは、ストレート移行によって、オープン環境での安定稼動ができたからです。今思えば、ストレート移行は最適化に向かうための土台づくりだったと言えます。

プロジェクトメンバーの紹介

弊社(日立公共システムエンジニアリング)

  • 藤村 聡(システム再生ソリューション部長)
  • 堀岡 芳恵(システム再生ソリューション部 主任)
  • 松澤 拓郎(システム再生ソリューション部 主任)
  • 松平 憲昭(システム再生ソリューション部員)

[ 2010年5月公開 ]

お客さまメモ

社会知性の開発をめざす 専修大学

[所在地] 神田キャンパス:東京都千代田区神田神保町3-8
生田キャンパス:神奈川県川崎市多摩区東三田2-1-1
[創立] 1880年9月
[学生数] 20,176名(2009年5月1日現在)

専修大学 外観写真

21世紀ビジョンとして「社会知性(Socio-Intelligence)の開発」を掲げ、社会に有為な人材の育成に取り組んでいる。2009年9月に創立130年を迎え、新校舎の建設やサテライトキャンパスを開設するなど、教育環境の更なる充実を図っている。また、2010年に、新たに人間科学部が誕生し、文学部が7学科編成となった。

導入事例リーフレットをダウンロードできます

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株式会社日立公共システム(日立公共システムエンジニアリング株式会社)は2018年4月より、株式会社日立社会情報サービスに社名を変更しました。
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本事例中の「日立GP」は、株式会社日立公共システムを略称として表記したものです。
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本事例中に記載の内容はインタビュー当時のものであり、変更されている可能性もあります。詳細はお問い合わせください。
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